おせち料理の盛り付け方(基本)

おせち料理の配色

■ 器の使い方や、配色に気をつける

おせちの定番品目は、数の子やきんとんなど黄色の食材が多いです。
なので、隣り合う品目は同色系のものよりも、違う色のものを並べると見た目が華やかになります。
緑色のものは少ないため、かいしきなどをあしらうとより綺麗になります。

海老・いくらなどの「赤」
数の子や伊達巻などの「黄」
若桃の甘露煮やかいしきなどの「緑」
黒豆や昆布巻などの「黒」

上記の4色をバランスよく盛り付けることで、見栄えもよくなるので、おいしそうに見えます。

器の選び方

重箱や小鉢、プレートによってお料理の印象が変わり、様々な盛り付けを楽しむことが出来ます。

  • 黒い器

    お料理とのコントラストでぐっとしまった印象になり、お料理が引き立ちより豪華に見えます。

  • 白い器

    爽やかで華やかな印象に仕上がります。
    どんなものでも美味しそうに見える定番で、お料理の彩りが際立ちます。

  • ガラス製

    光を反射することで、料理が明るく見える効果があります。
    圧迫感もないので、複数のお料理を乗せるプレートなどに使う小鉢はガラス製がおすすめです。

  • 柄もの

    シンプルなお料理でも華やかに演出できる柄物のお皿は、小鉢にもおすすめ。
    少しハードルが高いと感じる人は、内側が無地のものを使うと◯。

  • 漆塗りなど

    塗りのものを使うと格調高くなり、料亭で使用されているような雰囲気を出せます。

  • 中をくり抜いて器に

    柚やすだちをくり抜いて釜を作り器代わりにすると見た目もよく、柑橘の香りが料理に移り、また違った美味しさに。

あしらい・かいしきについて

■ 「あしらい」は料理を彩るものの総称

あしらいとは、料理などを盛り付ける際に下に敷いたり、添えたりするものの総称のこと。刺し身のつまや薬味、焼き物に添える大根おろしなどもあしらいとして知られています。

料理の味や香り、見た目を引き立てる役目だけでなく、器を汚さない、においを移さないという実用性や、縁起物としても使われていることが多いです。
特に、料理の下に敷く紙や木の葉などのことは「かいしき」と呼ばれています。

かいしきの種類

かいしきには様々な種類がありますが、お正月に特に人気の高いものをご紹介いたします。

  • 松葉

    常緑で樹齢が長く、「松竹梅」で最上級の長寿のシンボルとして知られています。
    平面的なお重の中に入れると、立体感が出てにぎやかに。

  • 熊笹・葉蘭(はらん)

    抗菌・防腐作用があり、丈夫なので飾り切りなどにも適しています。
    昔、笹が少ない関西では葉蘭が多く使われたそうです。

  • 千両・南天

    花の少ない冬に、真っ赤で美しい果実をつける植物です。
    千両・南天という名前もおめでたいとして、縁起物だといわれています。

  • うらじろ

    「裏白」という名前から、裏表のない潔白な心を表す縁起物とされています。